トランス脂肪酸とは?
脂肪酸の種類には不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸があることはご存じのかたは多いかとお思います。
常温で液体の状態なのが不飽和脂肪酸で、植物油や魚油などがそうですね。
この、不飽和脂肪酸を常温でも固形にする場合は水素を添加するんですけど、この時にトランス脂肪酸ができます。
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
また、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中にも天然に微量のトランス脂肪酸が含まれていますが、人工のトランス脂肪酸とは少し違うようです。
トランス脂肪酸は、食品からとる必要がないと考えられていて、とりすぎた場合の健康への悪影響が心配される脂肪酸で有名ですね^^。
具体的には、トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が増え、一方ではHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が減ることが報告されているようです。
脂肪酸は体を形成する原料ととして使用されるので、これ以外にもいろいろな影響を心配されているようです。